若いころとは異なり、生きがいが減りやすいシニア世代。
「60代以降からでも、幸せに暮らす方法は無いものか。」と思案している方も多いのではないでしょうか?
できることなら、辛い思いをせずに楽しく笑って過ごしていきたいですよね。
今回は、シニア世代が幸せに過ごすために必要なものや、孤独の対策などを紹介しました。
今一度、ご自身の現状と比較してご確認ください。
シニア世代が幸せに過ごすために必要なものとは
まず、一般的に「幸せを実感するために必要なもの」を確認します。
- 健康
- お金
- 生きがい
健康
たくさんのお金を持っていたとしても、健康状態が悪ければ夢に向かって進むことは難しいのです。充実した老後を送って幸福感を得るためには、健康状態が良いことが欠かせません。
何度も聞いてきたことだと思いますが、健康な体の基本はやっぱりバランスの良い食生活です。
食生活だけではなく、睡眠の質も健康に関係があります。
不眠の原因は何?
健康と関係が深い睡眠。ここでは、シニア世代が不眠に陥る原因・対策を紹介します。
- 加齢が原因の、生活リズムの変化
- 薬や刺激物によるもの
- トイレが近いため
加齢に伴い、ホルモンの分泌能力や神経の働きが低下するため睡眠時間が短くなります。浅い睡眠になり、途中で目覚めたり朝早く目覚めたりするのです。
加齢と共に体力が低下しますが、同じく睡眠も変わってきます。早寝早起きになりやすい原因は、加齢によって体内時計が変わっているからです。
体内時計の変化により、ホルモンの分泌や血圧などたくさんの睡眠を支えている要素が繰り上げになります。
高齢になると、薬を数種類服用している方も多くいらっしゃることでしょう。たとえば、抗がん剤や甲状腺製剤などは不眠の原因となる場合があります。日中に、眠気を感じる薬もありますよ。
薬に限らなくとも、ニコチンやカフェインなど安眠を妨げる成分もあるのです。
高齢になると、トイレが近くなる人が増えます。トイレが近くなる原因はいろいろです。
- 膀胱が過敏になる過活動膀胱
- 内蔵を支える骨盤が緩む
- 感染によって起こる膀胱炎
その他にも、単純に水分の摂り過ぎだったということもあります。
このケースでは、身体に悪い部分はありませんから治療を必要とはしません。
熱中症の予防では水分を摂るようにと伝えられますが、摂り過ぎにも気をつけてください。
不眠の対処法を紹介
ここでは、不眠の対策を紹介します。
- 睡眠時間にこだわらないこと
- 就寝前にリラックスすること
- 寝酒はしないこと
あなたは、「今日は〇時間寝ないと」と、睡眠時間にこだわっていませんか?睡眠時間は、個人差があるものですから時間の目標を立てないようにしましょう。
ベッドに入っても、全く寝付けないこともあると思います。そんなときは、思い切ってベッドから出てください。ベッドにいる時間が長引くと、「熟睡した」という感覚が少なくなってしまうのです。
就寝前、きちんとリラックスをしていますか?将来のことを漠然と考えて、モヤモヤしているのではないでしょうか。副交感神経を活発にするのが、質の良い睡眠をとるポイントです。
ぬるめに温度設定したお風呂にリラックスをしながら浸かって、落ち着く音楽などを聴いてください。
心身共にゆったりとして、緊張をほぐすことは質の良い睡眠へ導くでしょう。
お酒は、睡眠に摂っていいことは何もないと言われています。高齢になると、就寝前にお酒を飲む方もいらっしゃることと思いますが、飲酒は深い眠りを妨げる原因です。
楽しむために飲むお酒で、身体の不調を招いては残念ですよね。就寝前にお酒を飲まないようにしてください。
お金
たとえ健康でも、お金がほとんど無く「先が常に心配」な状態では、幸せだとは言いにくいですよね。
お金について考える前に、考え方を柔軟にしてみませんか?
考え方が頑ななままだと、困ってしまう例を紹介します。
近年、キャッシュレス化が進んでいるのはご存知でしょう。たくさんのお店で、キャッシュレスの機械を見つけます。
世間は、キャッシュレス化が進んでいるのにいつまでも現金が良いからと、キャッシュレスに振り向かなければどうなるでしょうか?
キャッシュレス決済しかできないお店が増加したさいに困るのです。
世間の変化を柔軟に受け止めながら、対応できるようにすることは生活にも影響が出ると覚えておきましょう。
以下の記事では、老後の副業について紹介しています。現在は、在宅でできる仕事もありますので視野を広げてみませんか?
生きがい
仕事や子育てに生きがいを感じられる若い世代とは異なり、高齢になると生きがいを無くしてしまうことがあります。
ほかの人の生きがいを確認することで、何かヒントが得られるかもしれません。ここでは、シニア世代がどんなことを生きがいにしているのか見てみましょう。
- 趣味(主に旅行など)
- パートナーといること
- 孫や子どもといること
これらは、一般的なシニア世代の生きがいです。現在では、ペットを飼育して生きがいにしている方も多いですよ。
シニア世代の孤独の対処法はなに?
- 現状、孤独死が増加している
- 生活で孤立しないために
- 民間の会社が見守りサービスを提供していることも
現状、孤独死が増加している
現在、日本で65歳以上の人口は3,500万人以上にのぼります。なんと、日本の27.7%がシニア世代以上の高齢者だということです。改めて数字で見ると、深刻さが伝わりますよね・・。
それに伴い、一人暮らしの高齢者が増加しています。2016年の時点ではその数およそ656万人でしたが、2035年には841万人が一人暮らしになると考えられていますよ。
しかし、他社との交流が可能なグループに参加経験のある高齢者はそのうちの6割程度。
4割の人は、家族以外の交流が減少しているということなのです。
生活で孤立しないために
生活で孤立しないために、働けるうちは社会に参加するのがおすすめです。
そのためには、先に解説した「健康」がカギとなりますよね。
高齢化によって、国も長く働くのが可能な社会づくりを行っています。
少しずつではありますが、60歳以上の雇用が増えてきているのです。
孤独について不安を感じているシニア世代は、あなただけではありません。
ですから、社会や地域に参加できる仕組みは整備されつつあります。
1人暮らしになっても、孤独にならないようにそれらの仕組みに参加して、対策をしている高齢者の方もいらっしゃるのですよ。
「孤独が不安」だと感じている高齢者の方は多いわけです。
民間の会社が見守りサービスを提供していることも
地域包括センターなどの、相談窓口がある一方、民間の会社がサービスを提供している場合もあります。
健康上の理由があって、ボランティア活動がしにくいこともあるでしょう。
そのような方に向けて、地域・社会全体でサポートする仕組みが増えつつあるのです。
地域により、宅急便や郵便の配達員による声かけがあるのを知っている方もいるのではないでしょうか?
自治体によって、定期的に訪問して安否のチェックを行うところもあります。
民間企業が提供するサービスでは、電気や水道の使用から異変が確認できたら、家族へ通知されるものもあるのです。
家からあまり出られない高齢者の方のために、いろいろなサポートがあります。
漠然と孤独を怖がる前に、まずお住まいの地域はどんなサポートをしてくれるのか確認するのがおすすめですよ。
まとめ
「幸せ」の定義は人それぞれだと思います。しかし「健康であること・お金があること・生きがいがあること・孤独でないこと」は多くの方に共通しているのではないでしょうか?
楽しみや趣味が何も無いからと、ただなんとなく毎日を過ごす老後よりも、少しばかりの楽しみがある方がいきいきと生活できます。
無理はしないように、できる範囲で新しいことを学んでみませんか。
その先には、今まで知らなかった未来が広がっているかもしれませんよ。