シニア世代を見据える年代とはいっても50代はまだまだ現役、事あるごとに何かと要りようになるものです。出費がかさめば自分のための資金、いわゆるお小遣いに響いてくるのは若手だけでなくキャリアを積み重ねた年代も同じことでしょう。
サラリーとは違う収入源を作る方法は色々ありますが、リスクの少ない方法となると副業を始めるのがベストではないでしょうか。勿論、勤め先の職務規定により副業が禁じられている場合は別ですが、現在は働き方改革の推進もあり副業に対して比較的オープンになっているはずです。
ここでは、50代から始める副業についてみていきましょう。
50代からの副業に向いているのは在宅ワーク
副業で別の収入源を確保することは決して難しいことではないでしょう。20代30代と比べて体力面で劣ることは否めませんが、単発であれば肉体労働系の副業も可能でしょう。ここでポイントとなるのが、どの位の収入が欲しいのかという点です。
家計が危ないとなれば短期間で一気に稼ぐ必要があります。となれば肉体を酷使しての副業がターゲットとなるでしょう。それでは、自分の小遣いを稼ぐ程度と思っているのならばどうでしょうか。
特別に肉体を酷使する必要性はありませんね。帰宅後から就寝するまでの数時間、土日など週末の空き時間を活用する在宅ワークで十分に収入を得ることが可能です。在宅ワークも色々ありますが、おすすめなのがライティングでの副業です。
ここでお伝えするライティングとは、テーマに沿った内容の記事を書いたりシナリオを書いたりすること、つまり一人のライターとなって収入を得るわけです。「いや、ライターといっても経験ないし」という方がほとんどのはずでしょう。
経験がないのに副業として成り立つのだろうかと不安になるのも分かります。でも大丈夫、目にされている文章を書いている私自身、全く経験がなかったのですから。
ライティングの仕事って何処で受けるの
50代から始める副業に在宅ワーク、それもライティングに挑戦するのはよしとして、次に浮かぶのは何処でライティングの仕事を請け負うのかという点ではないでしょうか。全くの初心者がライターとして仕事を受ける際、いきなり紙媒体が対象ではハードルが高すぎると思われます。
勿論、60代からのシニアライフのために修練を積むというスタイルもありますが、あくまでも趣味の範囲、お小遣い稼ぎという趣旨からは些か外れてしまいますね。
ここでは、クラウドソーシングサイトを利用するウェブライターを主としてお伝えしていきます。有名なところではランサーズやクラウドワークスとなるでしょう。大手クラウドソーシングサイトの双璧とも呼べる存在で、多くの人がここを利用しています。
それぞれに特色はありますが、双方ともに豊富なライティング案件を募集しており、対応が出来るライターの需要は常にあります。募集されている案件の内容は、ブログ用の記事や各種商品のレビューなど様々です。
ライティング業務には大きく分けてタスクとプロジェクトの2種類があり、初心者はタスク案件からの挑戦が一般的とされています。
タスク案件のハードルは低い
初心者にタスク案件が一般的とされているのは、仕事内容のハードルが低いためと言えるでしょう。日記風のブログ記事やドラマの感想など、誰でも気軽に取り掛かることが出来ます。
ただ、タスクが基本的に取り組みやすい案件であることは確かなのですが、人によっては文章を完成させるまでに時間が掛かる場合もあります。500文字の記事を終わらせるのに数時間を要したというケースもよくあるのです。
くわえて、タスク案件は時間制限があるため、完成前に時間切れということも起こりえます。ただ、これは誰もが通った道と思ってください。「あ、やってしまった」を繰り返し、ウェブライターとしての呼吸を掴んでいくのです。
あと、残念なお知らせですがタスク案件の報酬はとても低いです。これは、誰でも気軽に出来るからがその理由の一つと言えるでしょう。この理屈は、ビジネスの世界に身を置く方ならばピンと来るはずです。
誰でも出来る仕事の報酬は低く、スキルを要する仕事の報酬が高くなるのは、何処の世界も同じということですね。より多くの報酬を得ようとするならば、タスクで基本を学びプロジェクトを請け負う流れとなります。
もっとも、ウェブライターの中にはタスク案件専門という方がいるのも確かです。プロジェクト案件にも低い報酬を設定しているクライアントがいること、チャットなどでのやり取りを苦手としているなどの理由が挙げられます。
このスタンスも間違いではありません。効率よくタスクをこなす力があればですが。
継続的な副業とするならばプロジェクト
びっくりするほど報酬が低い案件もありますが、基本的にプロジェクトはタスクに比べて高い報酬でライターを募集しています。これは、より質の高い文章を求めているためです。
1文字2~3円を引き受ける条件としているライターもいますが、さすがに初めからこの金額で請け負うことは難しいでしょう。ただ、1文字1円前後での案件は豊富にあり、タスクをこなしてきた人ならば、十分に対応は可能です。
また、1文字1円前後で提示しているクライアントならば、後々トラブルになるケースが少ない水準を満たしていると言えるでしょう。勿論、案件のテーマが興味深い、面白そうだということで報酬度外視に引き受けるライターもいるので、これは一概には言い切れないところです。
報酬や内容によって案件を受ける、受けないはライター側のスタイルの問題と捉えて良いでしょう。
プロジェクトの良い面は、納期は決まっていますが時間制限がないところでしょうか。60分以内に完成させる必要がないため、ゆっくりと案件に取り組めます。時間制限が苦手だった方にはぴったりと言えるでしょう。
また、プロジェクトはタスクと異なり、引き続き案件を依頼される場合があります。クライアントとライター双方の折り合いが前提ですが、継続となれば安定的なお小遣いの確保が出来るわけです。
60代からのリスクヘッジにもなる
ライティングの副業は趣味と実益を兼ねています。一般的なパソコンとオンライン環境が整っていれば出来ますし、文章を作るのが好きな方にはまたとない収入源となるはずです。
勿論、作家とは異なるため好き勝手に書くことは出来ません。でも室内というプライベート空間での仕事ですから、コーヒーを飲んだり好きな音楽をきいたりと自由に出来る魅力があります。
また、50代からライティングの副業を始めることは、60代からのシニアライフのリスクヘッジにも繋がります。現役を離れると必然的に収入は減少しますが、ライティングの収入で一定額のカバーが可能です。
健康面でのリスクヘッジもあります。音声入力は別ですが、ライティングは基本的にキーボードで文字を打ち込むもの。指先を動かすことは脳の活性化を促すことは知られていますよね。
記事を作る際に色々と調べたり、新しいことを知ったりすることも脳に刺激を与えることになります。50代からのライティング開始は全く遅くありません。取り組み方にもよりますが、セカンドライフを迎える頃には一線級のウェブライターになっているでしょう。
まとめ
物事を始めるのに遅すぎるということはありません。副業も同様でちょっとやってみたいなと思ったらすぐに挑戦してみるべきです。ライティングは副業の中でも趣味の範囲として出来るカテゴリー。
肉体的疲労も経費的なリスクもほぼないと言えるものです。ここでお伝えしたのはライティングを収入源とするための入り口にしかすぎません。タスクを皮切りにキャリアを積み、フリーライターとして活躍している人も実際にいます。
また、オリジナルの作品を創作し、作家として活動されている方もいます。ライティングの可能性は無限に広がっていると言えるでしょう。