国内外を問わず旅行が大好きで、年間を通じて各地を巡っている方、結構いるのではないでしょうか。その一方で仕事に追われて旅行という言葉すら浮かばないという方もいると思います。
「現役を離れたら見た事のない景色なんか見てみたいなぁ」と思っている50代の方、普段意識する事はないかもしれませんが、シニア世代は近づいているのです。思うだけではなく実際に現地に赴き見た事のない世界を目にしてみませんか。
一線を離れた直後にのんびりするのは勿論OK。でもシニア世代だからと言って、60代から先の長いセカンドライフをぼんやりと過ごすのはもったいないですよ。自分のために使う時間は十分にあるのですから。
ここでは、シニア世代になった時に行ってみたい世界遺産についてご紹介します。
映像の世界も素晴らしいけれど
世界遺産の景色なら実際に出掛けなくても、家で十分楽しめるよという方もいるでしょう。ごもっとも、確かにそうですね。YouTubeをはじめとする動画サイトでは部屋で寛ぎながら世界の景色を見る事が出来ます。
DVDやBlu-rayも同じ事が言えますね。好きな世界遺産をセレクトし、好きなタイミングで景観を楽しむ事が出来ます。ごく普通の事と言えばそれまでですが、便利な世になったものです。
確かに映像で見る世界の姿は素晴らしいものです。映像技術の革新たるやというところでしょうか。くわえて、現地における言葉の問題も関係ないのですから、文句の付けようがありませんね。
ただ、ちょっと物足りないとは思われませんか。動画サイトにしろDVDにしても世界遺産の景観を目にする事は出来ますし、海外ならではのリスクも回避も可能でしょう。しかしながら、現地ならではの息遣いを感じ取る事は難しいのではないでしょうか。
実際にその場へ赴く事は、体で風土そのものを体感する事が出来ますよね。また、ちょっとした冒険心も満たされるはずです。ここからは、ぜひ足を運んで頂きたい各国の世界遺産を紹介していきましょう。
海外の世界遺産・北米~ヨーロッパ
まずは北米グランドキャニオン国立公園。雄大な大峡谷は、地球の歴史1/3が刻まれた大地、自然遺産として有名です。様々に移り変わる峡谷の表情を楽しみましょう。
3000m級の山々が連なるカナダの自然遺産がカナディアンロッキーです。7つの自然公園で構成されており、見所の一つがモレーン・レイク。ターコイズブルーの湖水として知られています。
アウトドア系はちょっと苦手という方は、カナダの文化遺産・ケベック旧市街の歴史地区を訪れてみてはいかがでしょう。中世ヨーロッパ・フランス文化が色濃く残る街並みが迎えてくれます。
ヨーロッパの世界遺産は有名ですね。全てをお伝えしきるのは難しいのですがピックアップしていきましょう。
フランスのモンサンミッシェルは、海に浮かんでいるとまで言われた孤島にある修道院。歴史のある建築物のライトアップ、朝陽に照らされた姿は必見です。
フランスと言えばヴェルサイユの宮殿と庭園をお伝えしないわけにはいかないでしょう。
ブルボン王朝華やかなりし時を物語る豪華絢爛な宮殿は圧巻の一言。マリー・アントワネットが愛した離宮も見所です。
イタリアにあるカトリックの総本山、バチカン市国は国全体が1984年世界遺産に登録されています。世界最小国家としても有名ですが、ルネサンス期の巨匠ミケランジェロをはじめとする作品の数々をサンピエトロ寺院と広場で目にする事が出来ます。
海外の世界遺産・オセアニア~中近東
シドニー・オペラハウスはオーストラリアにある文化遺産。建築家ヨーン・ウッツォンによるデザイン、貝殻をモチーフにした曲線屋根を持つ姿で知られています。ライトアップされた姿は美しく生涯の思い出となるはずです。
世界最大級のサンゴ礁、自然遺産のグレート・バリア・リーフも圧巻ですね。全長2000km以上に及ぶサンゴ礁は現在も成長中。マリンアクティビティを満喫できる点も魅力と言えるでしょう。
アルプスの魅力を満喫したい方には、ニュージーランドのテ・ワヒポウナムがおすすめ。ニュージーランドの最高峰「マウントクック」を含む自然遺産では、氷河や氷河湖は勿論、初心者でも歩く事が出来るトレッキングコースが整備されています。
中近東の世界遺産となると、トルコのイスタンブール歴史地域に足を運んではみませんか。トルコ最大の都市は、アジアとヨーロッパにまたがり両方の魅力を持つ街です。ブルー・モスクやトプカプ宮殿など、歴史を伝える文化遺産が夕陽に染まる光景に魅了されることでしょう。
海外の世界遺産・中南米~アジア
今もって謎に包まれているナスカの地上絵は、中南米を訪れた際にはぜひごご覧頂きたいペルーの自然遺産です。動物や魚、植物などがモチーフとなっており、その大きさは全長100m以上。上空からでなくては全体像を見る事が出来ないほどです。
同じペルーにあるマチュ・ピチュも有名な複合遺産。「空中都市」や「天空都市」と呼ばれる歴史保護区は、海抜2400mの断崖絶壁にあります。インカ帝国の宗教施設であったと言われており、高度な文明を持っていた事を示す遺跡を目に出来ます。
メキシコの文化遺産、古代都市テオティワカンでは巨大な宗教都市の歴史をうかがい知る事でしょう。テオティワカン遺跡をはじめ、「太陽のピラミッド」や「死者の大通り」など
古代文明の息吹を体感できます。
タイのアユタヤ遺跡では、417年間の繁栄を誇ったアユタヤ王朝の歴史を垣間見るでしょう。ビルマ軍の総攻撃から難を逃れた寺院や宮殿が当時を偲ばせます。なかなか体験する事が出来ないエレファントライドは、ぜひ試して頂きたいものです。
中国の有名な世界遺産となると万里の長城ですね。最も広範囲にわたる世界遺産は、北方騎馬民族の侵入を防ぐために作られました。保存状態も良い、八達嶺長城が人気も高くおすすめです。
我が国日本の世界遺産
勿論、我が国日本にも世界遺産はあります。北から南まで日本各地に世界遺産はありますが、やはり全てをお伝えするのは限りがあるので、おすすめのスポットをご覧いただきましょう。
鹿児島にある自然遺産・屋久島。樹齢数千年の屋久杉をはじめ、多くの固有種や独自の生態系が作り出す景観は、確かに別世界と言えるでしょう。美しい緑に取り囲まれた空間は、畏敬の念すら覚えるほどです。
屋久杉を巡るトレッキングやカヌーなどのアクティビティが人気を集めます。50代だから60代だからと言わずに楽しんでみてはいかかでしょうか。
広島の文化遺産・広島ドーム。世界平和を祈る象徴として多くの方がご存じでしょう。人類史上において初めて原子爆弾が落とされた場所ですね。バロック風のドームに残された爪痕が訪れた方に強い印象を与えます。
千年の都にある文化遺産にも触れておきましょう。清水寺や竜安寺など17を数える神社や寺などが登録されています。ご存知の方も多いと思いますが、「清水の舞台から飛び降りる」は、この古都が由来となっているのです。
見た事のない世界に行こう
今まで見た事のない世界に触れることは、これからの生涯において大きな影響を与えるでしょう。特に仕事一筋でこられた方なら尚更です。若い頃に世界の風土に触れて、人が変わったみたいと言われる方もいますが、これ50代も60代も同じ事なのです。
ただ、年代を重ねると慎重になると申しますか、色々と考えすぎてしまう傾向があるのも確かですね。世界遺産を見てこようと思ってもなかなか踏ん切りがつかない方もいるようです。
まあ、資金は何とかなるとして、言葉がなぁとなるわけです。そこで諦めてはもったいない、ワクワクやドキドキの世界が待っているのですから。そこで利用して頂きたいのがツアーなのです。
これ結構シンプルな答えですよね。一般的なツアーであれば少なくともガイドはいるはず。気分に任せて動き回れる自由はありませんが、初めて世界を見に行く行動に、ツアーはうってつけと言えるでしょう。
ツアーであれば目的の世界遺産は勿論、遺産周辺にあるおすすめのスポットも案内してくれます。
まとめ
ここまで、シニア世代になった時、足を運んで頂きたい世界遺産の紹介を中心にお伝えしてきました。セカンドライフを見据えての準備は50代からしておいた方が良いと思います。
ガイドがいるから安心というのも間違いではありませんが、多くの国で通用する英会話の基礎を習っておいても損はありません。現地の人と直接会話が出来る事は、大きなアドバンテージです。現地の風に吹かれながらの会話なんて、ちょっと格好良いではありませんか。
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