最近、何かと耳にする「終活」という言葉。
「自分にはまだ関係無いことだ」と思いたかったり「初めた方がいいのか?」と考えてみたり、何かと複雑ですよね。
実は、
・終活はいつ始めるのがいいのか
・実際に何をするのか
よく分かっていないのではないでしょうか?頭の片隅に追いやったまま放置してしまうと、いざという時に困るのは「あなたではない」かもしれませんよ。
この記事では、「終活の準備はいつから始めるのがいいのか」ということをまとめました。葬儀社の選び方もまとめましたので、自分の葬儀選びの参考にしてくださいね。
終活の準備はいつから?
結論から申し上げますと、終活のことを思い立ったときに始めるのが一番です。
理由としては、
- 終活の準備では、考えなければならないことや準備することが多いから
- 死は誰にもある日突然来る可能性があるから
という点ですね。
しかし「そうは言っても、終活はいつ始めたらいいのやら見当がつかない」という人もいるでしょう。そういう人は、以下の行動を取ってみるのがおすすめです。
- 既に終活を始めている人と会話してみる
- 自分が亡くなった後どうなるかを想像してみる
自分の周りで、既に終活を始めている方を探してみるのがおすすめです。その方の状況と、自分の状況を比較して今から始めるべきかどうかの判断ができるから。
人間慣れていないことに対しては、何から始めていいのやら分からないですよね。
そんな時に、周りに終活をしている人がいれば分からないことを尋ねられます!不安も解消されて、終活をスッキリした気分で始められますよ。
つぎに、自分が亡くなった後どうなるのか具体的に想像してみることです。あなたも、どこかで遺産相続のトラブルによって揉めた話を聞いたことがありませんか?
とても仲が良かったとしても、残念ながら金銭が絡めば関係が悪化しないとも限りません。家族や親戚が険悪になってほしくなければ、予め資産などについて決めておくことをおすすめします。
葬儀社の選び方!まずは規模を確認
良い葬儀を行うには、葬儀社の選び方によって決まると言われるほど、葬儀社選びは大切なポイントです!
ここでは、葬儀社選びの第一歩、葬儀の規模について解説します。
葬儀の規模とは、どれくらい人を呼んで、どんな形式の葬儀をしたいかを決めるということです。葬儀社との打ち合わせで決めることも可能ですが、前もってなんとなくでも自分で決めておけばスムーズに行えます。
ここでは、一般的な葬儀の費用相場を紹介します。
・一日葬・・およそ60万~140万
・家族葬・・およそ60万~150万
・一般葬・・およそ100万~200万
通常、葬儀は日程を分けて通夜、葬儀告別式を行います。一日葬の場合は通夜を簡略化したり行わなかったりする形の葬儀です。一日で葬儀全てが終わるイメージですが、準備を含めると数日かかります。
家族葬は、現在増えてきている葬儀の形式です。家族葬と言いますが、家族しか呼ばないわけではなく故人が親しい友人や親戚を呼ぶケースもありますよ。参列者の規模は、およそ10人から30人ぐらいのことが多いです。
一般葬は、昔から行われている形式の葬儀です。遺族や親族だけではなく幅広い関係者に来てもらいます。
葬儀の規模を知って、「自分はどれくらいの人に来て欲しいのか?」と考えておくのもいいですね。
葬儀社の選び方、お葬式の費用を確認しよう
前の項目では、葬儀の規模による大まかな相場を紹介しました。ここでは、葬儀の費用についてもう少し細かく確認していきます。
なぜなら、葬儀社によって見積書の書き方が異なるので、注意しなければならないからです。「葬儀一式」という基本プラン1つにしても、含まれる内容はそれぞれの葬儀社によって違います!備品のランクによっても、ここの値段が変更したりするのでパンフレットなどを見せてもらいましょう。
このように、少しややこしいため葬儀の見積もりではしっかり確認しなければいけません。
葬儀の費用には、葬儀一式以外にも以下の費用があります。
- 式場の使用料・・式場の使用料、火葬費用等。日数や場所により変わる
- 車両費・・送迎バスや霊柩車の費用。走行距離や車種により変わる
- 返礼品の費用・・香典返し。人数により変わる
- お布施・・戒名料や読経料、お膳料など。一般的に葬儀社の見積もりに含まれていないので注意が必要。
- 心付け・雑費・・心付けは、葬儀を手伝ってくれた方に渡す習慣。
- 飲食費・・通夜ぶるまいや精進落としなど。人数、料理の内容で異なる
このように見ると、葬儀の費用はとても細かく分かれているのですね!何が何の費用なのかしっかり把握しておき、分からなければ都度尋ねることも大切です。
葬儀社の選び方!接客の対応を確認しよう
良い葬儀社を選ぶうえで忘れられないポイントは、接客時の対応をチェックすることです!
- 電話応対での態度
- 事前相談や見積もり時の態度
- アドバイザーとして色々な提案をしてくれるか
- 参列者の人数予想に協力的かどうか
などなど、接客の態度をチェックできる項目はたくさんありますよ。人間関係で、最初に「ん?この人合わないかも?」と思ったカンは後々正しかった、ということが多々ありませんでしたか?接客でも、合わないところとはそのようなカンが働くことと思います。
事前相談や見積もりの時に、「この金額やプランには何が含まれていて、何が含まれていないのか」を素人にも分かりやすく解説してくれるかを確認しましょう。
あなたの希望をしっかりと聞いてくれて、必要な時には提案を出してくれるかどうかも見ておきます。たとえ、葬儀社にとっては利益が少ない葬儀の形を選択したとしても、快く対応してくれるかどうかを確認してください。
参列者の人数予想に協力してくれるかどうかも、葬儀社の力量を確認できるポイントです。家族葬ではなく、一般葬で一般の参列者がいる場合、葬儀社が予め遺族に尋ねて人数予想をします。
予想を間違えれば、追加発注をしなくてはならなかったり過剰発注が起こったりしてしまうのです。予想が綺麗に当たることも難しいですが、しっかり対応してくれる葬儀社かどうかも選ぶ基準ですよ。
「終活」に暗いイメージがあって気が進まない人へ
終活というものに対して、暗いイメージを持っている人がまだまだ多くいらっしゃるようです。確かに、死に直結するような事柄ですから「暗い」というイメージになることもあるでしょう。「縁起の悪いことではないか」と考えてしまう人もいらっしゃいます。
しかし、本当にそうでしょうか?
終活は、逆に考えれば
「自分の最後まで自分で決められる」うえに「残された家族への負担ができる限り軽くなる」という素晴らしいものなのです。
終活を行うのは、自分のためだけではなく家族のためでもあると考えてみるのはいかがでしょうか。
何から始めればいいか分からない場合は、まず「自分がやってもらいたいお葬式の規模はどれくらいかな」と考えるところから始めてみるのもいいかもしれません。
また、全て一人で考える必要はありませんよ。
「終活カウンセラー」という、終活の相談やサポートを受けている資格を持った人がいます。終活カウンセラーは、終活において優先するべき事柄やポイントをアドバイスしてくれるのです。
以下のサイトから、お近くの終活カウンセラーを探すこともできますよ。
このように、相談できる人は周りにたくさんいます!
まとめ
・終活をいつから始めればいいのか
・葬儀社の選び方
今回の記事では、以上を紹介しました。終活を生前から始めることは、自分のためだけではなく残される家族のためにもなります。
ただ、終活は葬儀選びだけではなくエンディングノートを書いたりお墓について考えたりと、他にもやることがたくさんあります。
今まで一緒にいてくれた家族のことを考えながら、ありがとうと感謝を込めて終活を行いましょう。あなたが残したその気持ちは、きっと家族に伝わるはずです。
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