老後は本当に2,000万が必要?人生や親孝行・・これからを考える

老後には2,000万が必要」この数字を聞いたとき、あなたはどう思いましたか?

「え?年金を払っているのに?」と思ったかもしれません。

「お金に困ってまで長生きしたくない」と思った人もいることでしょう。

しかし、そんな思いとは裏腹に、日本人の平均寿命は伸び続けているのです。

そもそも、ほんとうに老後は2,000万も必要なのでしょうか?ここを確認していないと、余計な心配をすることになるかもしれません。

この記事では、老後の2,000万問題と共に、親孝行や趣味のことなど老後の人生について考えました。

なぜ老後に2,000万が必要だと言われているの?

お札

「老後に必要なのは2,000万!」なんて言われると、額の大きさにめまいがしますよね・・。実際にわたしも、「今から老後のために何かしないといけないのか」と考えたものです。

まず、「なぜ老後に2,000万が必要だと言われているのか」ということから見ていきましょう。

一般的な男女の平均寿命から確認します。

一般的な男女の平均寿命
  • 男性の場合・・およそ81歳
  • 女性の場合・・およそ87歳

高齢で、夫婦が無職として毎月の赤字額はおよそ5.5万円です。退職後の余命をおよそ20年から30年と計算します。

一般的な余命で考えた場合・・
  • 5.5×12×20=1,320万円
  • 5.5×12×30=1,980万円

このように、生涯赤字額は1,320万~1,980万となるのです。しかし、現状、高齢者はこれらの金額を賄えられずに貯金を切り崩しています

これらが、「老後に2,000万が必要」だと言われている理由なのです。

しかし、上記の計算はあくまでも平均から出したもの。老後資金2,000万を貯められていなくとも生活できている世帯もあります。

そのため、「老後のために、誰しもがしっかり2,000万を作らなければいけない」という解釈は違うと言えますね。

今一度、自分の貯金や節約などを見直すのもおすすめですよ。

「老後資金2,000万」で理解しておきたいこと

お金
「やりくりできている世帯もある」とはいうものの、現状は生涯安泰とは言いづらいものです。今の貯蓄額でやりくりできているのは今現在のことであり、先の将来まで安心とは言い切れません。

これにもまた、理由があります。

いろいろな理由
  1. 退職金が少なくなると予想できる
  2. 年金の支給金額が少なくなると予想できる
  3. 寿命が延びると予想できる

退職金の平均的な金額は、最も多かった1997年よりおよそ1,000万円も減少しているのです。老後のことなどを考えるには、あなたが貰える退職金について把握しておくこともたいせつですよ。

また、政府は年金の支給開始年齢を引き上げようと考えています。将来的には、定年後にリタイアせずに生涯働くことも視野に入れておいた方がいいかもしれませんね。

そして、日本人の平均寿命は2018年に過去最高になっています。平均寿命は、男女ともに5年以上過去最高を更新しているのです。

平均寿命が延びた理由の主なものは、心疾患や脳血管疾患、ガンなどの3大疾患で亡くなる確率が改善したから。平均寿命が延びると同時に、伸ばしておきたいのが健康寿命ですよね。

以下の記事では、健康に生きるためにできることを紹介しています!油の摂り方一つとっても、どの種類の油を摂ればいいなど今ではたくさん研究されていますよ。

健康で長生きしたい人必見!運動や食事など、すぐ実践できる事を紹介

老後の人生を楽しむためには?

老人

老後には心配がつきものですが、やはり楽しみも見つけたいですよね。ここでは、老後の人生を楽しむコツを紹介します。老後の人生を楽しむためには、生きがいが必要不可欠です。

いままでずっと仕事ばかりして、仕事を趣味にしている人が会社を退職すると、味気の無い生活になって老けてしまうケースが多いです。

人に生きがいを与える要素には3つあります。それは、探求心と感動と好奇心。しかし、退職してずっと家にいればこれらの要素が少ない生活になるのは想像がつくでしょう。

まずは外に出て、いろいろなことにチャレンジしよう!と思う気持ちを持つことがたいせつです。知っていますか?最近では、おばあさんがYoutubeをやっているんですよ。時代はどんどん変わっています。

趣味を通じて新しい人間関係を作っておくのもおすすめです。退職するまえから行動しておけば、退職後も1人になることを防げますよ。

また、家で過ごす時間が長くなると、ご近所の方とも顔を合わす機会が増えます。ご近所づきあいも良好にしておきたいですね。

気をつけたいのが、夫婦で老後に対する価値観が異なる場合があること。妻は、いろいろと出かけたいのに夫は自分と一緒に過ごして欲しいと思っていれば、関係が悪くなることもあります。

老後の過ごし方について、今から夫婦で話をしておくのもいいでしょう。

親が元気なうちに親孝行をしよう

親子

自分の人生を楽しむのもいいですが、親孝行も忘れないでください。孝行のしたい時分に親はなし ともいいます。

ここでは、親が元気なうちにしておきたい親孝行をまとめました。

親が元気なうちにしたい親孝行の例
  • マッサージをする
  • 美味しい食事をごちそうする
  • 旅行に連れて行く
  • 誕生日を祝う

小さいことのように思えますが、マッサージをすることは大きな親孝行になります。実行しやすくて、身体を労わっていることも伝えられますね。

どこか痛そうにしていたら、こちらから「マッサージをしようか?」と声をかけてみましょう。

たまには、ちょっといいレストランにでも行って美味しい食事をごちそうするのはいかがでしょうか。美味しい食事をごちそうすることは、親子で会話もはずみますし食事後の家事をしなくていいということでも喜ばれます。

親と一緒に旅行に行くのもおすすめです。親が日ごろから、「こんなことをしてみたい」と言っていたり「ここに行きたい」と言っていませんか?少しずつ準備しておいて、驚かせるのも素敵ですね。

シンプルですが、誕生日を祝ってもらうこともうれしいもの。歳を重ねれば、誕生日を祝ってくれるのは家族くらいになってしまいます。

親孝行は、親だけではなくあなたの人生にも彩りを添えてくれるでしょう。

高齢の親と会話をするコツについて

老人

親が高齢になってくると、昔のように会話を楽しむのも難しくなることがあります。

でも、親とはいつまでも会話を楽しみたいですよね。ここでは、高齢者と会話するときのコツをまとめました。コツをおさえて、親との会話を楽しみましょう。

高齢者との会話のコツについて
  1. 大きな声を出してゆっくりと
  2. 言葉に身振り手振りを添える
  3. 簡潔に話す。短く区切ると良い

歳を重ねると、耳が聞こえにくくなります。あなたも、何度も会話を聞き返してる老人を見たことがあるでしょう。

高齢者との会話では、普段自分たちが会話しているときよりも大きな声で、はっきりと話すようにします。

言葉だけじゃなく、身振り手振りを交えればさらに伝わりやすくなりますよ。ジェスチャーのほかには、紙に書き出す方法もあります。言葉以外が加わることによって、記憶に残りやすくなり理解度も上がるのです。

高齢になると、多くの情報を理解するのが困難になります。だから、なるべく簡潔に文章を区切って伝えるようにしてください。

そして、1つ1つの会話は行動の直前に話してあげるとベスト。そうすることで、お互いにストレスも少なくなりますよ。

まとめ

老後2,000万問題を含めて、老後の人生について解説しました。

これからの老後は問題が山積みのように感じますが、楽しみや親孝行などのたいせつなことも忘れないようにしたいですよね。

今の人生を楽しみつつ、時々将来のことを考えて行動するのもいいのではないでしょうか。「あの時、あぁしていれば今ごろは・・」なんて、後悔しない人生を送りたいものです。