「老後に2,000万も貯金ができない。でも、本音は将来家族に迷惑をかけたくない。」
あなたはこのように考えていませんか?
子どもに将来迷惑をかけたくないという気持ちは、素敵なものだと思います。
でも・・
自分のお金のことを、改めて考えたことはありますか?
「なんとかなるだろう」と大雑把に楽観しているだけでは、いざというときに困るかもしれませんよ。
この記事では、老後のお金の事や、家族に迷惑をかけないためにすることを解説しました。
「こんなこと、考えてもみなかった。」と感じることがあるかもしれませんので、ぜひ最後までご覧くださいね。
サラリーマン家庭なら悲観しすぎないで
たとえば、夫が65歳まで働いて、妻がおよそ30歳まで正社員で勤務し、その後派遣社員に働き方を変えたケースで見てみましょう。
- 夫が受け取る厚生年金・・月におよそ21万円
- 妻が受け取る厚生年金・・月におよそ12万円
夫婦は合計しておよそ33万円と、年金受給額の平均を上回る結果になりました。しかし、特別贅沢な生活ぶりができるわけでもありません。なぜなら、月々にかかる料金があるからです。
- 食費
- 光熱費
- 携帯電話の料金
- 保険にかかる料金
- 医療費
もっと細かく見て行けば、かかる経費はこれだけに留まりません。孫が複数人いるケースなら、孫たちに進学祝いを渡したり時々おこづかいを渡したりするでしょう。
シニア世代では、親戚や知り合いで亡くなる人も多くなります。忘れがちなのが、冠婚葬祭の費用です。これらの細かい費用まで考えれば、月におよそ30万円ほどになります。
でも、日々節約に励むばかりではありません。月に1度、外食をしに行ったり年に1度好きな場所へ旅行にも行けます。
節約するところは節約して、生きて行くうえで楽しむことは楽しみたいですよね。
ローンの支払いなどで、一時的に支出が増えることもあるでしょう。
でも、サラリーマン家庭ならば「2000万円も貯金するなんてできない」と悲観しすぎることはないのです。
以下の記事では、「なぜ老後に2,000万が必要だという計算になったのか?」というところから、老後の資金について解説しています。
合わせてご確認ください。
老後、子どもに頼るという考えの変化
子どもと親が同居して、面倒を見てもらうのが当たり前の時代がありました。
当時は、無年金の高齢者がいたためその人たちの面倒を見ていたのが子ども世代だったのです。
しかし、現在この考え方は変わってきています。
筆者の親も、子どものわたしに老後を頼る気はないようだと最近知りました。
ですから、「老後、家族に苦労をかけたくない」とシニア世代の方が考えるのも不思議ではありません。
戦後は、大家族が多かったですが高度経済成長期を過ぎて核家族世帯が増えました。
近年、未婚率の増加や結婚しても離婚する人が増え、結果的に単身世帯が増加しているのです。
三世代同居率がずいぶんと減り、高齢者のみの世帯が増えました。
世帯の変化にともなって、子どもに老後の親の面倒を見てもらうのが当たり前ではなくなってきたのです。
むしろ、「子どもが何とかしてくれるだろう」と楽観的に考えていたら、その考えが外れて深刻な問題になってしまったケースもあります。
いざというときに、親子や兄弟間でこのような考え方の違いがあったら戸惑いますよね。
当ブログでは、親が元気なうちに家族会議をすることを勧めた記事を執筆しました。
家族全員揃って会議をして、異なる意見のすり合わせをしてください。
住まいが子どもの迷惑になる?
先祖代々受け継がれてきた不動産や、親が苦労して購入したマイホーム。だから、思い入れの強い家ですよね。その気持ちもよく分かります。
しかし、あなたの子どもからすれば、親が家に思い入れが強いことって、迷惑になることもあるのです。
考えてみてください。
親が老人ホームに入居したり、相続が発生したりしたのちに、空き家になってしまい放っておかれている家がとても多いのです。
現在、これが社会問題となっています。
あなたも、近所をブラブラ散布していたら「ここは空き家かな?」という家を目にしたことはありませんか?
きっとあなたは、善意で「今の家は、子どもたちに残しておいてあげよう」と考えているのでしょう。
でも、子どもたちに家を受け継ぐ意思がなければ、時として迷惑にもなることを覚えておいてくださいね。
じゃあ、一体どうしたらいいのでしょうか?
そんなに難しいこどはありません。お子さんに「この家は欲しいか?」と尋ねてみてください。
その時にちょっとでも、怪訝そうな表情になれば売ることも考えておきましょう。
あなたの善意を考えれば、はっきりと「いらない」とは言いにくいものですよ。
自分の健康にも気を遣おう
家族に迷惑をかけないために、自分の健康に気を遣いましょう。身体が健康であることも大切ですが、ストレスを溜めないこともポイントですよ。
最近は、従業員のメンタルヘルスに気を配る企業も増えてきているほど。シニア世代が、ストレスを感じやすい原因はなんでしょうか?
- 健康に問題があったとき
- 子どもとの関係が良くないとき
- 政治などの社会問題について考えたとき
やはりシニア世代ということで、健康に問題があったときはストレスを感じる人が多いのですね。
また、社会問題について考えたときにもストレスを感じているとのことです。たしかに、昨今の社会問題について深く考えれば考えるほど、暗くなってしまうきもちもよく分かります。
では、シニア世代の人たちはどのようにストレス発散をしているのでしょうか。
- 親しい友人と会話する
- 体を動かすスポーツに挑戦する
- 趣味の習い事に参加する
- 配偶者に話を聞いてもらう
ストレスを溜めないことが、心身ともに健康でいるポイントですよね。そしていつまでも健康でいれば、家族に心配をかけることも減るでしょう。
あなたは自分の退職金を知ってますか?
「老後、自分や家族のお金は大丈夫なのだろうか?」と考える人は多いですよね。
なのに、意外と忘れがちなのが自分自身の退職金はいくら貰えるのかどうかということ。
お金に関する相談はするのに、「自分自身の退職金についてあまり知らない」という人が多いのです。そもそも、自分が勤めている会社に退職金制度があるのか知らない人もいるそうですよ。
勤め先によって、退職金は異なりますが老後のだいじな生活資金になるものです。だから、まず退職金を知らないことには将来にむけてするべき貯金の額も分かりませんよ。
終身雇用が一般的だったときは、多くの企業が退職金を支給していましたが現在、支給する企業は減ってきているのが現実。
だから、今すぐにでも会社に退職金について尋ねたいところですが「そんなこと、職場に聞きにくい」という人が多いですよね。
退職金は、あなたにかわって会社がお金を貯めてくれている制度。
ぼんやりと「将来が不安だ」と思い続けるよりは、退職金について会社に聞いてみることをおすすめします。
まとめ
シニア世代は、自分の老後も不安なのに親の介護が目の前にあるなど、不安を感じやすい世代でもあります。
だからこそ、いつまでもなんとなく「老後が不安だ」と思っているだけじゃなくて実際にお金のことを考えてみませんか?
今、あなたがどういう行動を取るかということが、将来のあなたの生活を決めると言っても過言ではないのです。
どちらについても考えられるシニア世代をチャンスととらえて、いろいろなことに目をむけてみましょう。