現役を離れたら海外を訪れてみようと計画を練っている50代の方、結構いるのではないでしょうか。頑張ってきた自分へのご褒美やセカンドライフに入る節目としての海外旅行、とても素敵な計画ですよね。
実際に現地へ足を運ぶ事は、DVDなどの映像では得る事のないリアルな雰囲気を体感出来るもの。ツアー会社から様々な国のパンフレットを手に入れている人もいるのではないでしょうか。
さて、旅先の候補地にはどのような国が挙がっていますか。やはり、アメリカや欧州、アジアなどの有名どころでしょうか。勿論メジャーなスポットも魅力的ですが、現在の日本では珍しい、馴染みのない国も候補地としてみては面白いかもしれません。
60代からのセカンドライフを迎えるには十分に時間はあるはず、ここでは幾つかの国を紹介してまいります。
候補地はあくまでも馴染みの少ない国
これからご紹介する国々は、日本ではまだ馴染みは少ないですが世界的には注目されている国。日本を含む世界各国の情勢はいまだコロナウイルスにより不安定である事はご存知の事でしょう。
将来的にはより安全、安定した状況が生まれるはずですので、セカンドライフを迎える頃には問題なく海外にも足を運べるでしょう。(と申しますか、そうなる事を願っています)
また、ここでお伝えする国々は危険地帯のようなカントリーリスクはありませんが、日本とはことなる国である事を心得ておくべきでしょう。これは馴染みのない国に限った事ではありません。
旅行先として必ず候補に挙がる国々においてすら、安全なのは観光地だけというケースが多々あります。一歩裏路地に入ると身の危険がというわけです。実際に経験する事はまずありえませんが、先進国においてすら暴動が発生する昨今ですからね。
自分は語学堪能、せっかくここまで来たのだからと冒険心を燃え滾らせるのは控えた方が無難でしょう。少々ネガティブになってしまいましたが、ここからは珍しい旅行先を紹介してまいりましょう。ああ、名前は聞いた事があるという方も多いはずです。
なによりも景色を美しいキリバスとツバル
思わず息をのむような美しい景色、日本では見る事の出来ない景観を堪能するのが海外旅行の醍醐味ですよね。キリバスとツバルは想像を超えた美しさを目にする事が出来る国です。世界でもっとも早く日付が変わる国のキリバスは、太平洋上に位置する約30の環礁から構成されています。
イギリスの冒険家・ジェームス・クックがクリスマスイブに辿り着いた事が由来となるクリスマス島はこのキリバスにあります。「キャプテンクック・ホテル」をベースに、ダイビングやシュノーケルを楽しめるのが魅力です。
「天国に一番近い島」と呼ばれているツバルは、南太平洋のエリス諸島に位置する島国。気候変動の影響による海面上昇の為、沈みゆく国としてご存知の方もいるかもしれませんね。また、テロや犯罪の少なさもトップクラスで軍隊は存在していません。
キリバスとツバル、両国とも美しい景色を持っている事には間違いありません。ただ、残念な点と言えば他に何もない事でしょうか。特にツバルは観光資源も乏しくこの傾向が顕著です。
逆に見ればシンプルに景色を楽しみ、プライベートビーチで贅沢な時間を過ごしたい方にはピッタリの国と言えるでしょう。
「アッサル湖」で浮遊体験・アフリカのジブチ
アフリカの北東部にあるジブチ、国民の大半が遊牧生活を送り、男女比の割合が男性に比べ女性の方が高い事でもしられています。いやちょっと待って、そこは自衛隊がとピンと来た方もいるのではないでしょうか。
確かにジブチは自衛隊の初海外拠点がある国、エリトリア、エチオピア、ソマリアにも接しおり、自衛隊のソマリア沖での海賊対処活動を覚えている方もいるでしょう。過酷で環境と少々緊張感があるのは否めませんが、ジブチには独特の魅力があります。
「アッサル湖」の塩濃度は地球上で一番濃く、浮遊体験をする事が出来ます。他にも最古の人類が描いた絵を見たり、ジンベイザメと一緒に泳げたりとワイルドさに満ちた場所です。
アフリカの島国の一つサントメ・プリンシペは、日本はもとより世界的に見てもマイナー、もっとも知名度が低い国と言っても過言ではないでしょう。1975年にポルトガルから独立したサントメ・プリンシペの観光スポットは標高2024メートルの「サントメ山」。ポルトガル式の要塞を博物館にした「サン・セバスチャン・フォート」も人気があり、日本とはことなる鳥種を見る事が出来る「オボ国立公園」もあります。
旧ソ連から独立したモルドバとタックスヘイブンのリヒテンシュタイン
1990年に旧ソ連から独立したモルドバは、ルーマニアとウクライナの間に位置しています。ヨーロッパの国ではありますが、観光客が少ない為ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
ヨーロッパと言えば豪華な城をイメージしてしまいますが、モルドバに豪華絢爛な城はありません。しかしながら、金色と青色のコントラストが印象的なセントシオドア教会、小規模ながらもパリの凱旋門を彷彿させる勝利の門など一味違った魅力を楽しめます。また、ワインの生産国として有名なので美味しいワインを堪能したい人にはお勧めです。
世界で6番目に小さい国リヒテンシュタイン、オーストリアとスイスの間にある国です。リヒテンシュタインと聞いてルパン三世を連想した方、正解です。映画『カリオストロの城』のモデルとなった国として名前だけはしっている方も多いはず。
『アルプスの少女ハイジ』の舞台となった場所がスイスとの国境付近にあり、このような面で日本とは縁がある国と言えるでしょうか。
金融国としても有名であり、国民の平均年収は1000万円を超えるとも伝わっています。徒歩約1時間で一周出来る大きさですが、経済的豊かさと国の大小は関係ないのですね。
バルト三国・首都が世界遺産に登録されている国
ラトビア、リトアニア、エストニアはバルト海の東、フィンランドの南に並んでいる国です。バルト三国と呼ばれ、それぞれの首都が世界遺産に登録されている事でしられています。名前だけはという方も多いと思いますが、これらの国々も近年人気の観光スポットとして注目を集めているのです。
何れの国も歴史的価値の高い建物が特徴的ながらも独自の観光スポットがあります。ラトビアの首都リガから足を延ばすと姿をみせるのが、ラトビアのスイスと評されるスィグルダ。「グートゥマニャ洞穴」をはじめ古城や美しい渓谷が貴方を待っています。
リトアニアの首都ビリニュスは見逃せないスポットが集まっています。町を一望出来るゲディミナス城をはじめ、聖ペテロ聖パウロ教会の美しい内装には感嘆の息をつくでしょう。
首都タリンの旧市街で中世の雰囲気を楽しむ事が出来るエストニア。現在ではIT先進国の一つとしてしられている国です。街を取り囲む約1.9kmの城壁が辿ってきた歴史を物語っています。
まとめ
ここまで、日本からの旅行にはあまり馴染みのない国々の幾つかをご紹介してきました。ワイルド係数の高い国、全く名前もしらなかった国など、メジャーな旅行先とは違った魅力がある事をお伝え出来たかと思います。
シニア世代に入り初めて海外に旅行へ向かう方は、ツアー会社を利用した方が不安が少ないと言えるでしょう。既に何度も国外へ出掛けている方、ここでお伝えした国々に足を運んではみませんか。