60代以上の世代が、至福のひとときを過ごせる時間と言えばお孫さんと一緒に過ごすときではないでしょうか?
とはいうものの、自分とは全く世代の違う子ども達とどうやって遊べばいいのか分からない・・。と困っている方も多いことでしょう。
この記事では、子ども達が家に来たときに一緒に遊べるおすすめの遊び方を紹介しました。
お手玉は認知症の予防に繋がる?
今の子ども達って、スマートフォンやゲームばかりしているイメージがありますよね。若い頃になじみのなかったゲームを見ても、「面白さが良く分からない」と困ることもあるのではないでしょうか?
こんな時、おすすめの遊びが昔の遊びです。
たとえば、お手玉。あずきなどを袋につめて縫っただけのシンプルなおもちゃですが、中身の音が鳴るので聴覚が刺激を受け、脳の活性化に繋がると言われているのです。
脳への刺激は認知症予防にも効果が期待できますから、子どもにもシニア世代にもメリットのある遊びだと言えます。
子ども時代になんとなく遊んでいた遊びに、こんな効果が期待できるなんて思いもよらないですよね。
1人でお手玉を遊ぶ時と比べて、複数人で遊べばコミュニケーションが取れるという点でもおすすめです。
お手玉は、1人で遊ぶ遊び方が多いですが2人で遊ぶ方法もあります。ここでは、2人以上で遊べるお手玉ゲームを紹介しましょう。
- お手玉をおよそ25個用意する
- お箸をてっぺんに立てる
- お箸を倒さないように、1人ずつ順番にお手玉を取っていく
- 全員で輪になる(対象の人数は3人から5人)
- お手玉を1個ずつ、左の手のひらに乗せる
- 「1、2、1、2」と皆でかけ声をかける。「1」で左にあったお手玉を右手に取る。「2」で隣にいる人の左の手に渡していく
速さに変化をつけていくと、スリルがあって楽しめます。
けん玉で足腰を鍛えよう
近年、またブームとなっているのがけん玉です。けん玉は、いろいろな遊び方があり子どもから大人まで楽しめるものですよね!
実はこのけん玉、健康に良いと言われているんです。
けん玉の玉を、皿やけん先へ入れようとしたらスクワットのような膝の曲げ伸ばしが発生します。
そのため、けん玉を続けると足腰が鍛えられると言われているのです。
さらに、けん玉のさまざまな技に挑戦しようと試行錯誤することは、慣れないことに挑戦しているということ。
それはつまり、脳の前頭前野という記憶や思考と関係のある部位が活発になることに繋がります。けん玉をすることが、脳の老化対策に繋がるのならぜひ子ども達と一緒に遊びたいですよね。
退職してからけん玉を始めて、90歳を過ぎても元気な方もいらっしゃいます。
けん玉以外にも、ここまで元気でいられた要因はあるでしょう。しかし、長年けん玉という「足腰を使う運動」を続けて来たことも元気でいられる要因のうちの1つだと思います。
公園などでお孫さんとけん玉をしていると、そこへ集まる人とのコミュニケーションが生まれるかもしれません。
コミュニケーションもまた、脳を刺激するので活性化に繋がります。運動と同じ効果が期待できる遊びをしながらコミュニケーションも取れれば、一石二鳥というわけですね。
子どもへの、けん玉の教え方を紹介
自分自身は、けん玉の遊び方を知っていても子どもに教えるのは難しいこともあります。ここでは、子どもへのけん玉の教え方を紹介しましょう。
- 危険なことはしないと約束する
- 基本的な持ち方を習得する
- 大皿の上に玉を乗せる
けん玉は、大きくて重い玉が糸でぶら下がっているおもちゃです。そのため、子どもが安全に遊ぶには危険なことはしないようにルールを設定するのがいいでしょう。
- けん玉を投げて遊ばないこと
- 尖った部分を人に向けたり、その部分でつついたりしないこと
- 振り回さないこと
- けん玉で遊ぶ時は、人や物など周りとの距離を取ること
玉を大皿・中皿・小皿に乗せる場合・・親指と人差し指でけんを挟む。中指、薬指を中皿にかける。
日本一周やとめけんなどの技をする場合・・指先でけんを持つ。いろいろな場所に玉を置けるように、持ち方は自由。
けん玉で遊ぶとき、まずは大皿にのせる練習からしてみましょう。いきなりけん玉を持って大皿にのせるのが難しいなら、先に手のひらへ玉をのせて、上へぽんぽんと上げる練習からするのがおすすめです。
玉をまっすぐ上に上げて掴む動作は、簡単なように見えますが小さな子どもには難しい動作ですよ。
この時に意識するのが、手先の動きだけじゃなく膝も使うこと。ここまでできてから、大皿にのせる練習をすれば簡単かもしれません。
早く上達したいと思うと、力んでしまって手先がこわばり上手く動かないこともあります。そのため、滑らかに動けるよう力を入れすぎないのがコツです。
自宅で孫と遊ぶときの注意ポイントは何?
あなたにとっては住み慣れた自宅でも、お孫さんにとっては好奇心をくすぐられる場所かもしれません。ここでは、自宅でお孫さんと遊ぶときの注意ポイントを確認します。
- 転倒や転落を防止しよう
- やけどに気をつけよう
- 誤飲に気をつけよう
- 浴槽に気をつけよう
- アレルギー情報を共有しよう
小さい子どもは、大人には思いもよらない段差で躓くことがあります。階段から転落してしまうと、大きな怪我をしてしまうことになりますからベビーフェンスなどを用いて入らないように工夫をしてください。
テーブルの上にあるものは、やけどの原因になることもあります。お孫さんが好奇心を持って手を伸ばし、転倒させてしまうことだってあるのです。
手の届く位置にあるものは、何でも危険だと考えた方がいいでしょう。テーブルクロスなども、引っ張って熱いお湯がかかってしまう危険があります。
小さい子どもは、気になったものは何でも口に入れようとするものです。たとえば、以下のものが危険ですよ。
- ボタン電池
- テーブルに置いたままになっている服薬中の薬
- タバコの吸い殻
テーブルの上に、子どもが普段見かけないようなものがないかどうかチェックしましょう。
子どもは水遊びが好きですが、水場には危険が潜んでいます。一見、深くは見えないような場所でも鼻や口が塞がっていると溺れるケースもあるのです。
浴槽を覗き込んでの転倒対策のために、扉に鍵をつけるのがおすすめですよ。
お孫さんは可愛いですから、ついお菓子などを与えたくなりますよね。しかし、最近はアレルギーを持っている子どもも多いです。
何の気なしに与えたお菓子で、お孫さんを苦しめてしまったら可哀想ですし、可哀想ですまない事態になってしまうかもしれません!
必ず、事前に親へアレルギーの情報を共有し、決して自分の判断で食物を与えないようにしてください。
外で孫と遊ぶときの注意ポイントは何?
今度は、外でお孫さんと遊ぶ時の注意ポイントを見てみましょう。
- 高所に気をつけよう
- 高温に気をつけよう
- 迷子のさいの対策をしよう
公園で見かけるすべり台やブランコ、うんてい。これらは、どれも事故の起こりやすい遊具です。
保護者が少しでも目を離した隙に、事故が起こるケースがあります。
すべり台を登ったところで後ろに転落してしまったり、ブランコを揺らしている人の側に近づいてしまったりする事故が発生しているのです。
お孫さんが事故に遭わないように、すべり台では保護者が後ろにつくなどして1人で高所に登らないよう配慮してあげてください。
これからの季節、気をつけるべきは熱中症です。
外に限らず、車の中へお孫さんだけを残して出ていくのは大変危険ですよ。冷房を切った状態の車内が何度になるか知っていますか?窓も締め切っていた場合、すぐに50度にも達してしまいます。
日陰に車を停めたつもりでも、保護者が戻った頃には日向になっていたこともあるのです。
「時間は短いから・・。」と言って、お孫さんを車内に残していくのは止めてください。
人が多く集まる場所に行くときは、迷子にならないよう気をつける必要があります。
子どもが迷子になると、不安からパニック状態に陥ることもあるのです。また、連れ去りなどの事件に遭わないとも限りません。
保護者が見えなくなって、慌てて車道に飛び出してしまうケースもありますよ。お孫さんが迷子にならないよう、とにかく1人でいる状態を作らないようにするのが大切です。
まとめ
お孫さんと遊ぶときにおすすめの遊びや、注意点を解説しました。
可愛いお孫さんが事故や事件に巻き込まれないためにも、楽しい部分に限らず気をつけるべきところは気をつけて接したいですね。
可愛いお孫さんとたくさん遊んで、昔を思い出してください。