趣味

50代を幾つか過ぎると意識し始めるのがセカンドライフ、次のステージですよね。会社や企業の看板を背負うこともなく、重責のあった立場からも解き放たれた日々となるわけです。

さて、それまでの生き甲斐であった職場を離れても人生はまだまだこれから。と申しますかこれまでとは違った充実感を得る自由な時間を手にしていると言えるでしょう。勿論、準備万端、すでにシニアライフにすることを決めている方もいると思います。

しかしながら、何をすれば良いのか決めかねている人もいるのではないでしょうか。新しい体験をするのに年齢は関係ありません。ここでは、シニアライフを充実させる趣味について触れていきましょう。

無理に趣味を持たなくても良いし探すこともない

趣味を考える

仕事人間と呼ばれた人ほど、現役を離れた途端に虚無感に囚われやすいものです。生活に張りがなく、何かしなくちゃとは思いながらも一日が過ぎていくというパターンです。よく現役を離れる前に趣味を持ちましょう、作っておきましょうと言われていますね。

でもこれ、ある意味正しく、ある意味そうでもないとも言えるのです。趣味はいいぞ、おすすめはこれですっと、よくある内容を期待されていた方は肩透かしかもしれませんね。ただ、趣味は無理に持たなくても良いもの、探さなくても良いものなのです。

やりたいこと、興味や関心のないことを無理やりやっても楽しいことはありません。つまらなく感じていることが長続きするはずもないでしょう。

一方で趣味を持つことが生活に充足感を与えることも間違いではありません。まとまった時間が取れたらやってみたいな、ちょっとこれ面白そうだなと思っていたことがあったなら、それが十分に趣味となるのです。

アウトドア、インドアにこだわることはありません。興味や関心のあることに今から少しづつ触れていってはみませんか。

シニアの趣味って言われてもなぁ

困るシニア

仕事バリバリな現役世代の人が突然趣味はと聞かれた場合、返事に窮することがあるかもしれませんね。考えあぐねてカラオケや飲み会と答える方もいるでしょう。勿論、カラオケや飲み会も立派な趣味ですが、人によってはシニア世代の趣味ってなんだろうという方もいるでしょう。

先程、興味や関心があることが趣味になるとお伝えしましたが、全くイメージできないという方もいるはずです。そこでここからは、参考としてシニア世代の趣味ランキングから、幾つかご紹介します。

思い違いしないで欲しいのですが、紹介したものをやるということではありません。あくまでも、こういうのもあるのね程度に捉えていただければと思います。

性別問わずに人気が高いのが一人旅です。

夫婦や仲間と赴くのも楽しいものですが、一人で好きなところに出掛けるのは、またひと味違うものです。国内は勿論のこと、日常的な会話に困らなければ、一人で海外へ足を運ぶのも良いでしょう。

異国の風土は、それまでにない刺激を与えてくれるもの。贅沢な時間のなかで、これからのシニアライフに思いを馳せてみてはいかかでしょうか。

60代以降も続けられる趣味

仏閣

一人旅と同様に注目を集めるのが神社・仏閣めぐりです。趣味としての神社・仏閣めぐりですから、当然ご自身の宗教に囚われる必要はありません。初めは歴史的関心や噂のパワースポットを興味本位でというスタンスで十分です。

日本は神社・仏閣の多い国、一人旅は勿論のこと夫婦や同好の士で訪れてみてはいかかでしょうか。参拝の思い出にと御朱印集めを趣味としている人もいるほどです。ただ、御朱印集めもそうですが、現地におけるマナーやルールというものは必ずあります。

趣味は楽しむもの、独り善がりの行動や思い込みは楽しさを台無しにしてしまうでしょう。マナーを守りながら趣味の世界を満喫、余裕をみせるシニア世代となりたいものですね。

ウォーキング、現役世代である現在も体力維持の一つとして行っている方も多いのではないでしょうか。実はこのウォーキング、70代や80代の方の趣味ランキングに入っているのです。

体を動かしたり鍛えたりすることは健康に良く、脳の働きも活性化させることはよく知られていますね。勿論、50代の今と比べて60代70代の体が衰えるのはやむを得ないことです。

なかには衰えを感じてしょんぼりする方もいるようですが、趣味で楽しむウォーキングは自分の体力やその日の体調でペース配分ができる良さがあるのです。

リストアップを試してみよう

リストアップ

ここまで、シニア世代の趣味ランキングに登場する幾つかを紹介してきましたが、この他にもシニアライフを充実させる趣味はたくさんあります。やりたいことって何だろう、自分が関心や興味を持っているのって何という方、リストアップを試してみてはいかかでしょう。

リストアップ、新たな事業計画に取り掛かるとき、業務上の問題点を浮かび上がらせるときなど、ビジネスシーンにおいて用いるお馴染みの手法ですね。これを自分に置き換えて進めてみるのです。子供の頃ハマったなぁ、学生時代やりたかったけどチャンスがなかったなぁ、色々とでてくると思います。

釣りや写真、キャンプにスポーツ、囲碁将棋にダンス、バンドを組んで楽器演奏など様々なワードがリストに登場するはずです。これらに没頭している自分をイメージしてみてください。

ちょっと、ワクワクしてきませんか。特別な事情がない限り、シニアライフにはこれらを楽しむ資金的・時間的余裕はあるはず、やってみない手はないでしょう。

それまでの趣味を追求するのも人生の楽しみ

自然

仕事が忙しく趣味の時間が取れなかったという人もいるでしょう。少々オーバーかもしれませんが、セカンドライフは趣味を追求する時間を手に入れたといっても間違いではないはずです。

現役時代とは異なり時間に縛られることなく、一人オートバイに跨り日本各地を漫遊するもよし。また、温泉めぐりを楽しみながら現地の珍しい食材を口にするのもよいでしょう。学生時代を思い出し、仲間とセッションというのも一興ですね。

趣味を生きがいにするというスタイルもあります。

仕事の喧騒を離れ、休日は自然観察が趣味という方もいると思います。一歩踏み込んで自然観察指導員にトライしてみてはいかかでしょうか。

つまり、地域のナチュラリストとして活躍するわけです。あくまでもボランティア、また講習を受ける必要もありますが、趣味を生かしたスタイルの一つと言えるでしょう。自分の世界でとことん趣味を追求する、極めるスタンスはよいものです。ただ、これまで楽しんできた趣味の素晴らしさを人に伝えるスタンスも趣味を追求する姿と言えるでしょう。

まとめ

5つのドア

ここまで趣味で充実させるシニアライフ、新しい体験に年齢は関係ないという視点で進めてきました。資産運用など資金面では意識しているシニアライフも、職場を離れた後のライフスタイルは、結構漠然としているもの。

よく人生100年と言われていますが、現代社会をみるに決してオーバーな表現ではないと思います。豊かなシニアライフを過ごすには、体の健康が大事なのは勿論こと気力の維持も重要なポイントです。

60代になったからといって隠居生活はまだまだ先のこと。80代90代でアクティブな毎日を過ごしている方はたくさんいるのですから。新しい体験、珍しい出来事との出会いは、刺激を受け活力の源になると言えます。

趣味を作らなきゃと身構える必要はありません。やってみたいことや興味のあることを思い浮かべる、それだけでもワクワクやドキドキが始まるのです。